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中央図書館 大人のためのおはなし会 第57回 2024年12月

 2024年12月20日(金)は、世田谷区立中央図書館「大人のためのおはなし会」でした。

 前日、東京では初雪が舞い、当日も寒い日になりました。年末のお忙しい中、またインフルエンザが猛威を振るう中、会員を含め10人の聞き手におはなしを楽しんで頂きました。

 最初のおはなし「大みそかの嫁のたのみ」は、8度目の嫁入りで、14歳の時の初夢でのお告げを実行してくれる夫に出会い、夫婦で大金を手にいれる楽しいおはなし。

 「小石のスープ」は、訪れた家のけちんぼうなおかみさんと、言葉巧みな巡礼とが、大鍋に水・モーゼル川の小石を入れて、少しずつ色々な具を加えていきます。とろとろゆっくり煮ながら、よもやま話をするうちに素晴らしいスープが出来上がり、二人でたっぷり美味しいスープを味わいましたよ。

 「ちいさな赤いセーター」は、風に吹き飛ばされた小さな赤いセーターが、ティモシーが明日のパーティーに着られるように、何とかして家に帰りつけるよう一所懸命に頑張る、可愛らしいおはなしでした。

 「ネコのお客」寒い雨の夜、貧しいお爺さんの家に黒猫がやって来て、お爺さんの食べ物、温まるための薪、全てを食べ使い尽くします。翌朝、ネコが去った後には、無私のお爺さんの行いに対して神秘的な出来事が残されました。

 「十二つきのおくりもの」は、“森は生きている”のタイトルでも馴染みのおはなし。美しい娘マルーシカは、いじわるな継母・継姉の無理難題を、雪深い森で焚火を囲む十二月の精の助けで乗り切ります。高く高く燃え上がる異界の炎が印象的なおはなしです。

 

☆プログラム☆

 テーマ:暖かいおはなし“


大みそかの嫁のたのみ -日本の昔話-

 「読んであげたいおはなし-松谷みよ子の民話下-」

  松谷みよ子著 筑摩書房

小石のスープ -フランスの昔話-

 「ラ・メ湖のヴァイオリン弾き-フランス・ロレーヌ地方のむかしばなし-」

  川崎奈月編訳・絵 論創社

小さな赤いセーター -創作-

 「おはなしのろうそく8」

  マックリー作 石川晴子訳 東京子ども図書館

ねこのお客 -創作- 「ねこのお客 かめのシェルオーバーのお話1」(岩波少年文庫)

  ルース・エインズワース作 河本祥子訳 岩波書店

十二のつきのおくりもの -スロバキアの昔話-

 「おはなしのろうそく2」 内田莉莎子訳 東京子ども図書館

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