大人のためのおはなし会 第52回 -夏- 2026年7月
更新日:7月24日
2026年7月17日(金)は「玉川ボランティアビューロー」で、「大人のためのおはなし会 第52回―夏―」でした。
始まる前に雨が降り出し、途中では雷の音、お帰りの時も雨と不安定な天候の中、初めての方も数名見えて10名のお客様。熱心に聞いていただきました。
おはなしの最初は、「若返りの臼」。コーヒーミルのような臼で1回挽いてもらうと、おばあさんがピカピカの若い娘になる・・・、それでもねぇ、また同じ失敗を繰り返すのが条件だというのですから。軽妙な語り口に思わず吹き出し、共感します。
「豆の大木」。「じいさんが土間をはき、ばあさんが座敷をはいていると・・・」家事の役割分担?で始まるこの短いおはなしは、土間に落ちていた豆を埋めると芽が出て天まで伸びて、じいさんが登っていき、雲の上の雷様の夕立ちの手伝いをして、雲の上から落ちてしまうのです。聞いたことがある!が、満載の、のどかで懐かしいおはなしです。
「クルミわりのケイト」。王妃の連れ子ケイトは美しい義妹アンと大の仲よし、羊の頭に変えられてしまったアンと幸せを探す旅に出ます。とある城について病気の王子様の看病をします。王子は毎夜森で妖精たちと踊り続けていたのです。優しく、勇敢なケイトの働きで王子が元気になり、ケイトとアンは二人とも幸福になる物語。語り手と一緒にファンタジックな世界を堪能しました。
「砂漠のナツメヤシ」はユダヤの民話。砂漠を旅する若者は、命を助けられた1本のナツメヤシの木に「おまえからでる若木がみなおまえみたいに育つように」と祝福の言葉をかけて去りました。それから長い年月が立ち、キャラバンを率いてきた老年期、ナツメヤシは同じ場所にこんもりとした林になっていました。短いお話の中で長い人生ばかりでなく長い歴史にも出会えました。
「宝化け物」は日本の昔話。武者修行の侍が化け物が出るという空き家に泊まりました。真夜中、黄色、白、赤のカミシモをつけた化け物が次々現れ、「さいわい、さいわい、さいわい」と言うと大入道がでてきて、二人でジャンガラ、ジャンガラ踊って消えます。侍は怖がることなく三回唱え、でてきた大入道をとらえ、訳を訊きます。ユーモラスな化け物は早く見つけてもらいたかった「壺」の中の「の宝ものでした。繰りかえしの唱え言葉が楽しいおはなしでした。
最後はロシアの昔話「ババヤガーの白い鳥」。弟ワーニャがババヤガーの手下白い鳥たちにさらわれてしまいます。姉マーシャが両親から世話を頼まれていたのにちょっと遊びに行ってしまったのです。マーシャは必死に白い鳥を追いかけ、カマド、りんごの木、ミルクの川を助け、助けられ、弟を取り戻し逃げ帰ります。天空をバサバサと追いかけてくる鳥の羽音が聞こえてくるような緊迫感のある語り口に引き込まれ、両親が戻ってきて子どもがお土産を貰うと心からホッとしました。
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