大人のためのおはなし会 第20回 2018年1月
2018年1月19日(金)は、「第20回大人のためのおはなし会」が、久しぶりに玉川ボランティアビューローで開かれました。ボランティアビューローでは、1月の寒い朝にも係らず、2月に催される恒例のバザーの準備で活気溢れていました。
そんな中、マイヤース景子先生の成人式の変貌についてのおはなしからスタートしました。
今は成人式と言えば、華やかな晴れ着姿ばかりが印象的ですが、古くは宮中の儀式で、男子は成人の冠を着用した元服、女子は裳着(もぎ)の儀式を行ってそうです。戦後の荒廃の時期に、自治体が若者を元気づけようという意味合いに変わり、1949年(昭和24年)から、1月15日を成人の日とし、2000年(平成12年)より1月第2月曜日へ移動して、国を挙げて成人の日を祝っています。
前半のスタートは、お鍋との会話がとても楽しい貧しい女の子のおはなし。
2番目は、水汲みをためらう怠け者たち、結局、誰も欲しいもが手に入らなかったという中国の昔話。
3番目は、厳冬ロシアの昔話、継母に虐げられる娘と溺愛される娘が登場、霜の精マロース爺さんは、「あったかいかね? 娘さん」と、何度も何度も問いかける、そして、その問いかけにだんだん引き込まれていく。
後半は、年の初めにふさわしい干支のおはなし、なぜかネコが登場するのが面白い。
「てきぱきシアンシアンのむこえらび」は題名がすべてを語っている、いかにも中国らしいてきぱきしたおはなし。
最後は、まるで自分が学生時代に戻り、女子寮で心温まる経験、格別な新年を迎えられたような満足感に浸ってしまいました。
☆プログラム☆
おいしいおかゆ -グリムの昔話-
「おはなしのろうそく1」 石井桃子他訳 東京子ども図書館
四人のなまけもの -中国の昔話-
「おはなしのろうそく15」 大塚勇三訳 東京子ども図書館
マロースじいさん -ロシアの昔話-
「ロシアのむかし話」 トルストイ再話 松谷さやか訳 偕成社
-休憩-
干支のはじまり -日本の昔話-
「子どもに語る日本の昔話3」 稲田和子・筒井悦子著 こぐま社
てきばきシアンシアンのむこえらび -中国の昔話-
「子どもに語る中国の昔話」 村瀬七織訳 湯沢朱実再話 こぐま社
アイダのニューイヤー・ケーキ -創作-
「アンのクリスマス」 ルーシー・モード・モンゴメリ著 暮らしの手帖社