九品仏生活実習所おはなし会 2018年2月
2018年2月22日(木)は、世田谷区立九品仏生活実習所おはなし会でした。
世田谷区立九品仏生活実習所は、重度の知的障害、身体障害がある18歳以上の方が通っている施設で、毎日の生活の充実と社会参加を目指した支援を行っています。職員30名、利用者50名だそうです。
今回は、玉川ボランティアビューローの交流会で、同席したスタッフからのお誘いを受けて実現しました。
毎週木曜日の午後の「クラブ」の時間に、おはなし会を開かせていただきました。
この「クラブ」は、「癒しクラブ」(生け花、アロマ、足浴)、「音楽クラブ」(カラオケ)、「喫茶クラブ」(外の喫茶店へ)、「散策クラブ」(公園・電車散策)があり、利用者の方々の社会参加を目指した支援の一つで、お好きなものを選んで参加出来るそうです。「おはなし会」は、どのクラブに入るのでしょうか?
冷たい小雨が降る日でしたが、暖かい広間には、25名を超える皆さんが、DVDを観ながら待っていて下さいました。私たちが入って行くと、手を振ったり、拍手をしたり、声をあげたりの大歓迎してくださいました。全利用者50名の内、25名以上の方々が参加されたのは、私たちにとっては嬉しいことでした。
重度の知的障害、身体障害がある方々への「おはなし会」は、私たちにとって初めての経験でしたので、不安と戸惑いがありましたが、プログラムが進むにつれて皆さんが楽しんで下さっていることが実感出来て、心配が杞憂だったことを分かりました。
皆さんそれぞれがそれぞれの表現で、私たちに皆さんのお気持ちを伝えてくださっているのが分りました。
ピアノにうつぶせてじっと背中で聴いていて、しばらくしたらこちらに向き直って笑顔になった方、全身を揺らし楽しさを表現してくださる方、手拍子で参加して下さる方、お隣の方と声を掛け合う方、声で拍子をとっている方、いろいろな楽しみ方をして下さっていました。
皆さんの様子から、私たちもエネルギーをいただき、30分はアッという間に過ぎました。
☆プログラム☆
♪手遊び 「ろうそく ぱっ~」
♪手遊び 「たまごをポーン」
詩 「あいうえお」 新井竹子作
「お口の体操」 作者不明
♪歌&折り絵 「ドレスのおはなし」
藤田浩子作詞・作曲
大型絵本「おおきなかぶ」 -ロシアの昔話-
A.トルストイ再話 内田莉莎子訳 佐藤忠良画 福音館書店
♪歌&フェルト遊び「こぎつねこんこん」
高田千鶴子作 ドイツ民謡/文部省唱歌 勝承夫作詞
♪歌&肩たたき 「うさぎとかめ」
石原和三郎作詞、納所弁次郎作曲
♪歌&手袋人形 「一匹ののねずみが~」
♪手遊び 「ろうそく ふっ~」
おまけ
大型絵本「はらぺこあおむし」
エリック・カールさく もりひさしやく 偕成社