中央図書館大人のためのおはなし会 第19回 2018年4月
2018年4月20日(金)は、世田谷区立中央図書館での「第19回 大人のためのおはなし会」でした。
今回は図書館1Fの「おはなし室」での開催でした。夏日になった陽射しの中を7名の方に聴きにいらして頂き、会員を含めて部屋がいっぱいになりました。
今日のテーマ「旅立ち」に因んで、150日間、600里(2,400km)におよぶ江戸深川から美濃大垣まで旅をした、芭蕉自身の記した『おくのほそ道』に関するお話がマイヤース景子先生からありました。
旅の途、福島に入ると、芭蕉は道を逸れて医王寺を訪ねます。ここは源義経の忠臣として数々の武勲をたて壮絶な最後を遂げた佐藤継信、忠信兄弟の菩提寺です。芭蕉は大の義経びいきで、参拝するとともに「義経の太刀、弁慶の笈」を拝観する機会を得たかったようです。ここでの句は「笈も太刀も五月にかざれ帋幟」です。ちなみに芭蕉の旅の1689年は義経没(1189年)後ちょうど500年でした。そして医王寺はマイヤース先生の故郷にありますので、この部分の紹介をされました。
今日は、それぞれが意志を持った素敵な出発のおはなしが揃いました。
☆プログラム☆
テーマ:旅立ち
くんちゃんのはじめてのがっこう -創作-
同名絵本 ドロシー・マリノさく まさきるりこやく ペンギン社
さやからとび出た五つのエンドウ豆 -創作-
「アンデルセン童話集3」(岩波少年文庫)アンデルセン作 大畑末吉訳 岩波書店
白馬の背に乗って -創作-
「小さな町の風景」 杉みき子作 佐藤忠良絵 偕成社
-休憩-
おばあさんのひっこし -創作-
「おはなしのろうそく16」 E・ベッカー作 東京子ども図書館訳・出版
ふしぎなオルガン -創作-
「ふしぎなオルガン」(岩波少年文庫)レアンダー作 国松孝二訳 岩波書店
塔に閉じこめられたソロモン王の姫君 -ユダヤの昔話-
「お静かに、父が昼寝しております」(岩波少年文庫) 母袋夏生編訳 岩波書店
次回は2018年6月15日(金)の予定です。