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大人のためのおはなし会 第21回 2018年5月

 2018年5月18日(金)は、玉川ボランティアビューローでの「 大人のためのおはなし会 第21回」でした。快晴で、爽やかな風の吹くお天気でした。

 会の始めにマイヤース景子先生が「ありがとう」にまつわるお話しをしました。

 『お弁当ばこのうた』で有名な半崎美子さんのコンサートのラストで、新曲『感謝の根』を聴いた時、「ありがとう そっと見守ってくれて、 ありがとう ずっと支えてくれて、 ありがとう やっと見つけてくれて、 ありがとう 今日もそばにいてくれて」と、4回繰り返された「ありがとう」が心に沁み、日々の些細な問題も「ありがとう」と思うことで、気持ちが前向きになったとのこと。

 そんな「ありがとう」とは、そもそもどういうところから由来してるのか、語源を調べてみたそうです。

 語源は「有り難し」、有ることが難いという意味で、本来は「めったにない」や「珍しくて貴重だ」という意味だったそうです。あの『枕草子』には、「ありがたきもの 舅にほめられる婿、また、姑に思はるる嫁の君」と書かれています。昔も今も変わらない永遠のテーマですね。何事も「ありがとう」と思えたら素敵な人生を送れそうな気がしました。

 今日のおはなしは、和歌の美しいリズムと詞が魅力的な『りんの歌』、やんちゃ盛りの男の子に聞かせてあげたい『ミアッカどん』、自分の息子に聞かせてあげたい孝行息子のおはなし『仙人のおしえ』、愛する人への強い情念がひしひしと伝わる『つつじのむすめ』、グリムの有名なおはなし『おおかみと七ひきのこやぎ』、優しくてしっかり者の『リンゴ娘ニーナ』、それぞれ語り手が心を込めて語りました。皆様の心に、沁み渡ってひと時の清涼剤になれたら嬉しいです。

☆プログラム☆

りんの歌 -日本の昔話-                 

     「日本の昔話1-はなさかじい-」 おざわとしお再話 福音館書店

ミアッカどん -イギリスの昔話- 石井桃子訳               

     「イギリスとアイルランドの昔話」 石井桃子訳 福音館書店

仙人のおしえ -日本の昔話-                       

     「日本の昔話5 ねずみのもちつき」 おざわとしお再話 赤羽末吉絵 福音館書店

 -休憩-

つつじのむすめ -日本の昔話-  

      同名絵本 松谷みよ子文 丸井俊絵 あかね書房

おおかみと七ひきのこやぎ -グリムの昔話-                

      同名絵本 フェリクス・ホフマン絵 瀬田貞二訳 福音館書店

リンゴ娘ニーナ -イタリアの昔話-                   

     「子どもに語るイタリアの昔話」 剣持弘子訳・再話 平田恵美子再話協力 こぐま社

               次回の「大人のためのおはなし会」は、2018年9月21日(金)予定です。

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