中央図書館「大人のためのおはなし会 第24回」 2019年2月
2019年2月15日(金)は、世田谷区立中央図書館での「大人のためのおはなし会 第24回」でした。
当日は、日中も気温が5.3℃までしか上がらず、空気も凍えてしまいそうな日でした。その寒い中を10人の方に足を運んでいただきました。さいたま市からいらして下さった方、ストーリーテリングに興味を持って来てくださった方、場所を間違えて30分以上遅れて駆けつけて下さった方、本当にありがとうございました。
初めにマイヤース景子先生から、心のうちなる喜びが表情に現れるというお話がありました。
久しぶりに偶然に会った友人から、「何か良いことがありましたか?とっても良いお顔をしています。」と褒めて?いただきました。これが1つ目の嬉しいこと。「それなら~」とお伝えしたことが2つ目の嬉しいことでした。
20年ぶりに再会したかつての同僚から、美しい表紙の本を1冊プレゼントされました。日本画家の堀文子さんのサイン入りの100歳で書かれた著書「ひまわりは枯れてこそ実を結ぶ」でした。改めて100歳の孤高の画家の言葉の豊かさに触れることができました。
堀文子さんは、若い頃から世界各国に住み、80歳を越えてから「幻の花 ブルーポピー」を描くためにヒマラヤ山脈を踏破、心臓病を患ってからは、アトリエで描ける小動物「ミジンコ・クリオネ・鳥」を描き続けました。マイヤースは、ネパール滞在中には、見ることが出来なかったその「幻の花 ブルーポピー」を見たくて、長野県大鹿村まで出掛けたほどでした。(こちらは、残念ながら畑に栽培されていましたが・・・)その後、2月5日に堀文子さんの訃報が伝えられました。彼女の絵が見たくなったら、箱根「成川美術館」に行くことにしましょう。
嬉しいことがあると心が暖かくなり、皆さまへもお福分けをしたくてお話してしまいました。
今回のテーマは、「家族」でした。6つの「おはなし」には、どんな家族が登場したでしょうか?
お母さんの思い出をフッと口に出した男の子、外見ではなく内面を大切に生きた家族、いつもおばあさんの意見を素直に聞いたおじいさん、狐の母と子、一緒に命が尽きることを望んだ仲の良い夫婦、何よりも孫の命が大切だった嘘つきじいさん等々、バラエティに富んだおはなしが語られました。
皆さんに楽しんでいただくことができましたら幸いです。
☆プログラム☆
テーマ:家族
まぬけなトッケビ -韓国の昔話-
「おはなしのろうそく 30」 朴鍾振 訳 東京子ども図書館
自分はネコだと思っていた犬と自分は犬だと思っていたネコのお話 -創作-
「お話を運んだ馬」(岩波少年文庫 特装版13)I.B. シンガー作 工藤幸雄訳 岩波書店
せっつぶーん -日本の昔話-
「かたれやまんば 第1集」 藤田浩子再話 藤田浩子の語りを聞く会発行
-休憩-
手ぶくろを買いに -創作-
「新美南吉童話集」 新美南吉著 フォア文庫の会
バウキスとピレモン -ギリシア神話-
「ギリシア・ローマ神話」(岩波少年文庫 特装版23)
ブルフィンチ作 野上弥生子訳 岩波書店
サヤエンドウじいさん -ポーランドの昔話-
同名絵本 矢崎源九郎ほか作 むらかみひとみ絵 日本標準
次回は2019年4月19日(金)の予定です。