中央図書館大人のためのおはなし会 第28回 2019年10月
2019年10月18日(金)に、世田谷区立中央図書館で「大人のためのおはなし会 第28回」が開かれました。
12日(土)の台風19号で、会員の中にも避難を余儀なくされた人もいましたが、元気に参加でき何よりでした。どんよりと肌寒いなか、6名のお客様が聞いて下さいました。
今月のテーマは「世界は色とりどり」。最初はマイヤース景子先生が「虹について」話しました。
虹と言えば、誰でも七色を思い浮かべますが、そう決めたのは、万有引力法則で有名なイギリスの物理学者のアイザック・ニュートンでした。それまで、虹の色は、国によっては二色だったり、五色だったりでしたが、300年前に音楽と自然現象を融合する研究をして、七色としたそうです。
ハワイには、「No Rain, No Rainbow」のことわざがあり、「雨のお陰で、きれいな虹が見られる」、「つらいことの後には、きっと良いことがあるはず」と言う意味だそうです。見たら幸せを感じられる虹ですので、虹を作ってみましょう。太陽の光と霧吹きで簡単に作れるそうですよ。
「象のふろおけ」は白象が珍重されたビルマの話。象を洗濯屋に洗わせれば白象になると王様に進言した壺づくり。自分が象のふろおけをつくるはめになり… 最後は白象がジャングルで見つかり、二人は仲直り。
「ほおずきのあかいわけ」は、ほおずきが赤いのは太陽が西に沈んで地面を通って、その時ほおずきの中に入って赤くするから。ほおずきはおひさまの赤ん坊だから、採ってはダメ!というお話。
「こねこのチョコレート」弟の誕生日プレゼントに、こねこの形のチョコレートを買った4歳の姉。
その晩チョコレートが気になり眠れず、ひとつ食べ、ふたつ食べ… とうとうからになってしまいました。
「おさるとぼうしうり」昼寝中にサルの群れに売り物の帽子を、全部取られてしまった帽子売り。取り戻そうにもサルは高い木の上で、帽子売りのマネをするばかり。怒った帽子売りが自分の帽子を地面に叩きつけました。
「金太やんと銀太やん」飴から生まれた金太やんと銀太やん。力持ちの子どもに育って、峠で通せんぼをする大男を退治しに出かけました。力を合わせて知恵を使ってやっつけたのは、大きな古狸でした。
「青ひげ」大金持ちだが恐ろしい青ひげの妻になった美しい妹。「好奇心」の誘惑に負け、開けてはいけないといわれた小部屋を開けてしまいました。するとそこには青ひげの先妻達の死体が…。スリルいっぱいのお話です。
テーマ:世界は色とりどり
☆プログラム☆
象のふろおけ -ビルマの昔話-
「世界むかし話 11 東南アジア」光吉夏弥訳 テプシリ・スークソパ絵 ほるぷ出版
ほおずきの赤いわけ -日本の昔話-
「松谷みよ子の本8 昔話」 松谷みよ子著 講談社
こねこのチョコレート -創作-
同名絵本 B・K・ウィルソン作 小林いづみ訳 大社玲子絵 こぐま社
-休憩-
おさるとぼうしうり -創作-
同名絵本 エズフィール・スロボドキーナ作・絵 松岡享子訳 福音館書店
金太やんと銀太やん -日本の昔話-
「語りつぎたい日本の昔話1 -花咲かじい-」
小澤俊夫監修 小澤昔ばなし大学再話研究会再話 篠崎三朗絵 小峰書店
青ひげ -フランスの昔話-
「ペローの昔ばなし」シャルル・ペロー作
ギュスターヴ・ドレ挿画 今野一雄訳 白水社
次回は2019年12月20日(金)の予定です。