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中央図書館大人のためのおはなし会 第66回 2026年6月

  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

 2026年6月19日(金)は、世田谷区立中央図書館「大人のためのおはなし会第66回」でした。

 梅雨の合間の晴れ間で、眩しい陽射しと色付きの紫陽花道を、遠方からもいらしてくださったお客様方々に感謝いたします。

 今回のテーマは、「特別な世界」でした。

 最初のおはなしは、日本の昔話「はなたれ小僧さま」。

 お爺さんが毎日山からたきぎを取り町へ売りに行き、売れ残りのたきぎをいつも帰りの大川の橋から、竜神様へと投げていました。ある日、お爺さんが全部のたきぎを川の中へ投げると、川の中から小さな子どもを連れた美しい女の人が現れて、竜神様からのお礼と小僧さまをお爺さんに渡しました。その小僧さまは、毎日えびなますを作り食べさせれば、どんな願いもかなえてくれるとのこと。それからはお爺さんは欲しいモノを小僧さまに頼み、その度に、シューンと鼻をかみ、家、蔵、お金を出してくれたので、旦那さまになったお爺さんは、だんだんきたない身なりの小僧さまがジャマになってきて、竜神さまの所へ帰ってくれと頼むと?恩を忘れたお爺さんの末路は…。

 2番目のおはなしは、日本の神話「やまたのおろち」。

 古事記にある有名な冒険のお話。スサノオノミコトは、荒くれ者で高天原から追いだされます。仕方なくネノクニに向かい、途中の出雲の国に着くと、とある館の前で悲しむ年老いた夫婦に出会い、理由を聞くと、8つの頭を持つ怪物ヤマタノオロチを退治して、娘のクシナダ姫を助けて妻にしたいと申し出ます。どんな策戦でスサノオノミコトは怪物を退治したのでしょうか…?緊迫の戦いの語りに引き込まれドキドキでした。

 3番目のおはなしは、イギリスとアイルランドの昔話「ミアッカどん」。

 当日の急病人のため、急遽おはなしが変更になりました。明るく元気な「トミーヨゴレンボ」が、生き生きとしていて、楽しく聞き入りました。

 4番目のお話は、「吉野でおうた娘」奈良の伝説です。

 山奥深くで迷ったじいさまは、お寺で美しい娘に出会い、娘に、そこから連れ出してほしいと頼まれます。不思議な展開と語り手の世界観にシーンと息をのみました。

 最後のおはなしは、「ぜつぼうの濁点」。 著者は、作家の原田マハさんの実兄の原田宗典さん。

 言葉の世界でひらがなの国での事です。道端に「〃」濁点が捨てられていて、や行の町の人が理由を聞くと。濁点は、主人の「ぜつぼう」が不幸なのは自分という「〃」がついているからと悩み、捨ててもらった。新しい主人をと願うが、誰からも見向きもされず・・・。やがて、大きな「おせわ」の三文字が現れて、濁点を背負い「し」の沼に行き、沼へ放り込むと、濁点はやがて水の中で、自分の呟きの「きほう」という泡にくっついて…。言葉の世界から、自分自身が変われば、周りもやがては良い方向へと変わって行く。ぜつぼう「絶望」→きぼう「希望」へと変化する視点を変えたおはなしでした。絵本もあります。

 

☆プログラム☆

テーマ:特別な世界

はなたれ小僧さま -日本の昔話- 

「子どもに語る日本の昔話3」稲田和子・筒井悦子著 こぐま社

 

やまたのおろち -日本の神話-

「そばの花かんざし -村田厚子再話集Ⅱ-」村田厚子著・発行

 

「ミアッカどん」-イギリスの昔話-

「イギリスとアイルランドの昔話」(福音館文庫)

石井桃子編・訳 福音館書店

 

吉野でおうた娘 -奈良の伝説-

「松谷みよ子の本9 伝説・神話」松谷みよ子著 講談社

 

ぜつぼうの濁点 -創作-

「ゆめうつつ草紙」 原田宗典著 幻冬舎

次回の予定は、8月21日(金)です

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