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大人のためのおはなし会 第45回 2024年11月

 2024年11月15日(金)は、玉川ボランティアビューローでの「大人のためのおはなし会」でした。

 日本の伝統行事子どもの成長を願う“七五三”のお祝いの日に当たります。朝の内は雨でしたが、開始時間にはすっかり上がって9名のお客様が参加して下さいました。

  今日は楽しいおはなしが沢山あり、たびたび笑い声が起りました。聞き手の皆様に癒しのひと時を過ごして頂けたかしらと思っております。

 今日はこのようなおはなしの数々でした。

 「大木の秘密」:お宮の大いちょうが、人間の力では切り倒すことができないでいました。諸国巡礼の六部に木の精たちの会話を聞かれ、霊力を知られて切り倒されてしまいます。

 「おいしいおかゆ」:貧乏でしたが、とても気立ての良い女の子が、キビのおかゆを煮てくれるお鍋をもらいます。女の子の一言で、おはなしが楽しく展開します。

 「梅干し狸」:お遍路さんの通る愛媛ならではのおはなし。梅干し好きの狸のいたずらを、お遍路さんが見破ります。

 「絵にかいたよめさま」:桃の種一つを持って嫁いできた美しい嫁様。横暴な殿さまに嫁様が連れ去られてしまいます。夫の「三年三月の桃売りましょう」の呼び声で、城に入り嫁様を取り戻します。三年間も我慢をしていた庶民の知恵が、理不尽な殿さまをやっつけます。

 「めっきらもっきらどおんどん」:絵本でこのおはなしを知っておられる方も多いことでしょう。もう一度味わいたいあの時あの歌あの世界は、二度とは戻ってきません。でも一度でも味わうことが出来たならば、大きな心の財産になるでしょうね。

 「三つの金曜日」トルコに昔から伝わる、ホジャのとんち話の一つ。回教寺院で説教の苦手なホジャが知恵を働かせて、聴きに来ている信者を煙に巻いてしまいます。

 「金色とさかのおんどりとひきうす」:金色とさかのおんどりが大活躍して、金持ちに盗まれた青く金色に光る食べ物を出す臼を取り戻し、貧乏なじいさん、ばあさんを助ける痛快なおはなし。

 

☆プログラム☆

大木の秘密 -日本の昔話-

 「さるかにかっせん(日本の昔話4)」

  おざわとしお再話 赤羽末吉画 福音館書店


おいしいおかゆ -グリム童話-

 「エパミナンダス(愛蔵版おはなしのろうそく1)」

  佐々梨代子・野村泫訳 東京子ども図書館


梅干し狸 -伊予の伝説-

 「松谷みよ子の本9 -伝説・神話-」松谷みよ子著 講談社


絵にかいたよめさま -日本の昔話-

 「瓜子姫とあまのじゃく(日本のむかし話3)」(青い鳥文庫)

  松谷みよ子作 ささめやゆき絵 講談社


めっきらもっきらどおんどん -創作-

 同名絵本 長谷川摂子作 ふりやなな画 福音館書店


三つの金曜日 -トルコの昔話-

 「天からふってきたお金」アリス・ケルジー文

  岡村和子訳 和田誠絵 岩波書店


金色とさかのおんどりとひきうす -ロシアの昔話-

 「ロシアのむかし話」(偕成社文庫)

  松谷さやか・金光せつ編訳 偕成社


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