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大人のためのおはなし会 第51回 ー春ー 2026年5月

  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

 2026年5月15日(金)は、玉川ボランティアビューローで、「大人のためのおはなし会」でした。

 この日は初夏のような陽気で、色鮮やかに咲き始めたお花が眩しく感じられる中、8名の方がおはなしを聞きに来てくださいました。

 前半は「大人のためのおはなし会」で、後半は「オカリナ演奏会でした。。

 アメリカの昔話「ものいうたまご」は、 働き者で優しい妹ブランシュは、怠け者の姉ローズばかりかわいがる母親からいつも理不尽にいじめられていました。ある日酷く叱られて家出したブランシュは森で奇妙なおばあさんに出会います。そして「何を見ても笑わない」という約束を守って親切に手伝いをします。ブランシュはおばあさんの指示通り、「私を連れていって」と喋る地味な卵だけを拾い、帰り道で割ると金銀財宝が飛び出しました。欲張ったローズも真似をしますが、おばあさんの家で嘲笑い、「連れていかないで」と言う豪華な卵を無理やり奪います。それを割ると中から蛇や虫が溢れ出し、ローズと母親はバツを受けました。心優しく誰にでも親切に接する事にはよい報いがあり、不親切には悪い報いがある。と改めて感じます。また卵が「私を連れていって」「連れていかないで」とおしゃべりするのは、何とも不思議で聴いていてドキドキしました。

 日本の昔話「食わず女房」は、ケチな男が「ご飯を食べずに働く女」を妻にしますが、家の米が激減することを不審に思い、天井裏から覗き見します。すると妻の後頭部には大きな口があり、大量の飯を貪り食う山姥(やまんば)の正体を現しました。恐ろしくなった男は逃げ出し、山姥が嫌う菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)の草むらに隠れて命拾いをします。これが5月5日の端午の節句に菖蒲や蓬を飾る由来となったそうです。この女房が本性を現した時の恐ろしさにぞっとしながら魅き込まれました。また、この男のようにケチで自分本位な考え方をしたり、表面的な容姿などに惑わされると危ない目に合うという教えを今の時代まで伝えています。

 工藤直子作「春のともだち」は、〝小さなヤドカリ‘’は海辺で暮らし、みんなと遊ぶのが大好き。畑からはるばる旅をしてきた〝たんぽぽの綿毛‘’と春の丘で出会い、楽しくおしゃべりして、また来年の再会を約束します。自然の描写の美しさに魅きこまれました。

 日本の昔話「オオカミのまつ毛」は、世を儚み、オオカミに食われようと山に入った正直者のじいさま、しかしオオカミに諭され、人間の本性を見抜く不思議な「まつ毛」をもらいます。それを使って里の人々を見ると、姿は人間でも頭は獣や虫の醜い姿でした。幻滅したじいさまは、静かな山の奥でオオカミたちと一人で幸せに暮らした、という事です。思わず人間社会の様々な問題に思いを巡らせてしまいました。

 イギリスの昔話の「ミアッカどん」は、お母さんの言いつけを破り、よその通りへ遊びに行ってしまったきかん坊のトミー・ヨゴレンボ。子どもを捕まえて食べる大男のミアッカどんに捕まり、袋に入れられて家に連れ去られてしまいます。一度目は、留守番のおかみさんを「もっと美味しいごちそうを持ってくる」と騙して見事に脱出。しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れるトミーは、再び言いつけを破ってまたミアッカどんに捕まってしまいます。今度はすぐに足を切り落として食べられそうになりますが、トミーは機転を利かせ、暗闇の中で自分の足の代わりにソファーの木の脚を差し出しました。

 ミアッカどんがそれを斧で力いっぱい叩き切った隙に、トミーは一目散に逃げ帰ります。これにすっかり懲りたトミーは、それからは二度と言いつけを破らない良い子になりました。きかん坊のトミーの行動にドキドキ、ハラハラしながら魅き込まれます。最後は無事家に帰ってホッとしました。

 

 後半は、オカリナ演奏会がありました。オカリナの澄んだ音色に癒されて、素敵な時間を過ごしました。


☆プログラム☆

ものいうたまご —アメリカの昔話—     

「アメリカのむかし話」渡辺茂男編訳 偕成社


食わず女房 —日本の昔話—    

「子どもに語る日本の昔話 3」稲田和子・筒井悦子著 こぐま社


春のともだち —創作—     

「おいで、もんしろ蝶(名作童話集)」工藤直子作 佐野洋子絵 理論社


オオカミのまつげ —日本の昔話—     

「あいたくてききたくて旅にでる」

小野和子著 PUMQUAKES(パンクスエイクス)


ミアッカどん —イギリスの昔話—     

「イギリスとアイルランドの昔話」(福音館文庫)

石井桃子編・訳 福音館書店


♪〜オカリナ演奏会〜♪ オカリナたまごの会


♪合奏「森へ行きましょう」 —ポーランド民謡—

♪合奏「おお スザンナ」 スティーブン・フォスター作曲

♪ソロ演奏 「カントリーロード 」ジョン・デンバー作曲

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