世田谷区立等々力小学校2年生おはなし会 2016年1月
2016年1月27日(水)は、世田谷区立等々力小学校2年生おおはなし会でした。2校時目が2年4組で、3校時目が2組でした。29日(金)に予定されていた1組と3組は、インフルエンザによる学級閉鎖で、急きょ休止になりました。
「おはなしたまごの会」としては、初めての小学校での「おはなし会」でしたので、会員たちは少々「子どもたちは、どんな風に聞いてくれるのかしら?」不安な気持ちでした。
まずは、手遊び 「たまごをぽーん」は、みんなで大きな音を立てて両手で作った卵を割ると、はじける笑顔になりました。
「ミアッカどん」は、言うことを聞かない「トミー・ヨゴレンボ」を、頭から袋に突っ込んでさらっていくおはなし。知恵を働かせて逃げだしたトミーですが、またつかまると・・・。子どもたたち、真剣に聞き入り、息をのんでいる様子。それが、トミーが知恵を働かせて、逃げ出した時には、「やった~!!!」と力が入りました。それから、トミーは母親の言うことをちゃんと聞くようになりました、のお終いに、特に、男の子たちは、ちょっと神妙な顔つきになっていました。
「北斗七星」は、「ひしゃく」で出て来るのですが、2組では、おはなしの途中で、「ひしゃく、って?」と声が入りました。語り手が、どうしたものか?と一瞬、止まったところで、「わたし、知ってる。神社で、手を洗う所においてあるでしょう。」と一人の女の子が説明してくれました。みんな、うん、分かった、と納得して、おはなしの続きを聞き入りました。
4組は、質問も無く、静かに聞いてくれました。
フェルト遊び&♪手遊び歌 「こぎつね」 は、題名を知らせず、真四角の黄色のフェルトを見せるところから始まりました。「四角形です。」に、「正四角形だよ。」とは、さすが、2年生。正確な呼び名を習ったそうです。それを、ハサミで、三角形をいくつか切りました。そしたら、「2等辺三角形」と正しい呼び名を言ってました。もう習っていたのですね。
恐るべし、2年生。しっかりお勉強しているようです。それらを組み合わせて顔とお耳を付けると「きつねだ~!!!」と分かってしまいました。毛糸で編んだ目とひげを付けました。それから、ハーモニカに合わせて、「こぎつねこんこん」の歌を歌いました。毛糸のお山が出来、2番、3番に進むと、穴の中で、大きな尻尾が邪魔になりました。
「こぎつねこんこん」は、ちょうど習ったばかりだとかで、楽しそうに歌ってくれました。お風邪をひかないようにね、と
こきつねにマスクを付けてあげました。
次の「はなたれ小僧さま」は、「風邪引きの多い」この季節にピッタリ。、願いをかなえてくれる時に、「しゅ~ん」を鼻をかむ音と、最後にお爺さんから、もう帰ってくれと言われて、寂しそうに「ずるん」と鼻をすする音が、印象的でした。
最後の「はらぺこおおかみ」は、お父さんブタ、お母さんブタ、兄さんブタ、姉さんブタ、赤ちゃんブタが順番にお散歩に出掛けるのですが、親指から小指を1本ずつ登場させます。特に姉さん指を1本立てるのが難しく、子どもたち四苦八苦で、キャキャと声を上げました。ぶんちゃ、ぶんちゃとブタとはらべこおおかみの攻防があり、はらぺこおおかみは、最後まで、はらぺこのままで、「ああ、はらへった!!!」にみんなで大笑いしました。
初めての、小学校での「おはなし会」は、生徒の皆さんの興味しんしんの目に、初めはちょっと不安でしたが、
思い掛けない反応や、楽しそうな様子に、語り手も語り甲斐のある有意義な「おはなし会」になりました。
☆プログラム☆
♪手遊び 「たまごをぽーん」
ミアッカどん -イギリスの昔話-
「イギリスとアイルランドの昔話」石井桃子訳 福音館書店
パネルシアター 「くまさん くまさん なにみてるの?」
同名絵本 エリック・カールえ ビル・マーチンぶん 偕成社
北斗七星 -創作-
「おはなしのろうそく 25」 トルストイ作 尾家順子訳 東京子ども図書館
フェルト遊び&♪手遊び歌 「こぎつね」
高田千鶴子作 ドイツ民謡/文部省唱歌 勝承夫作詞
はなたれ小僧さま -日本の昔話-
「子どもに語る日本の昔話3」 稲田和子・筒井悦子著 こぐま社
♪手遊び 「はらぺこおおかみ」