中央図書館「大人のためのおはなし会 第42回」 2022年6月
2022年6月17日(金)は、世田谷区立中央図書館「大人のためのおはなし会 第42回」でした。
「おはなしのへや」でのKさんとYさんの二人語りでした。
梅雨の曇り空の蒸し暑いお天気の中、7名の方がいらして下さいました。
Kさんの始めのご挨拶の後に、お口の準備運動も兼ねて、まどみちおさんの詩集『にほんご にこにこ』の中から「くちびる たいそう」を朗読しました。軽快なリズムに楽しくなり、お部屋全体がリラックスした感じで会が始まりました。前半はKさんが二つのおはなしを語りました。
「旅人馬」は、序盤に宿屋の女将が怪異な方法で作った餅を食べたこどもが馬に変えられてしまう不思議で少し怖いおはなしですが、落ち着いた語りが雰囲気を醸し出し、臨場感たっぷりでおはなしに引き込まれました。
「車の色は空のいろ」は、タクシーの運転手さんと先の大戦でかわいい盛りの二人の息子を亡くした女性のおはなしでした。これも不思議なおはなしでしたが、戦争の惨さや深い悲しみがひしひしと伝わってきました。
前半が終わり、ブレイクタイムは、わらべ歌「一で糸屋のおまきさん」でした。二人の歌に合わせて、かわいらしい姉さま人形の看板娘が、一人ずつ10人出て来ました。ほのぼのとしていてみんなが笑顔になってほっこりしました。
後半は、Yさんによる二つのおはなしの語りでした。
「つるのよめさま」は、とても有名な鶴の恩返しのおはなしでした。淡々とした語りの中に深みがあり哀愁が漂っていました。
「雨んぶち」おばけは、前のおはなしと打って変わって怖いというより楽しいおばけばなしでした。かつて怖がりだった強気?な主人公とかわいい声のおばけとの掛け合いがユーモラスで思わずあちこちから笑いが零れました。
最後にYさんから終わりの挨拶と、次回8月の「大人のためのおはなし会」は、「10周年記念おはなし会」ということで告知させていただきました。
おはなしたまごの会10周年記念おはなし会
2022年8月19日(金)10:00~12:00
中央図書館3F 研修室『ぎんが』
会員全員でおはなしを語りますので皆様お誘い合わせの上ぜひおいでくださいませ。会員一同心よりお待ちしております。
お土産は折り紙上手のSさん手作りの、この季節にぴったりの和洋色とりどりのきれいな傘でした。思わず気持ちが明るくなるようでした。
☆プログラム☆
旅人馬 -日本の昔話-
「日本昔話百選」稲田浩二・稲田和子編著 三省堂
すずかけ通り三丁目 -創作-
「車の色は空のいろ」あまんきみこ作 北田卓史絵 ポプラ社
♪わらべ歌&姉さま人形「一で糸屋のおまきさん」-東京の手玉唄-
「おはなしのろうそく20」東京子ども図書館編・発行
つるのよめさま -日本の昔話-
「日本のむかし話 1 」(青い鳥文庫)松谷みよ子著 松谷春男絵 講談社
雨んぶちおばけ -日本の昔話-
「日本のおばけ話」(フォア文庫愛蔵版)川崎大治作 赤羽末吉 画 童心社
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