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大人のためのおはなし会 第7回

 7月25日、朝から快晴を超えてかなりの猛暑になりましたが、皆様ご遠方からもお越し頂き、「大人のためのお話し会」を開催することができました。

 始まりの挨拶は、前回に引き続き「ハナミズキ」についてお話ししました。

 一青窈さんの「ハナミズキ」の歌詞は、ニューヨークの9.11テロを元に作られた、とのこと。当時は日本から支援がたくさん行きましたが、3.11の東日本大震災の時には、そのお返しの気持ちもあり、アメリカからたくさんの支援がありました。

 「君と好きな人が百年続きますように...」  一人一人がこのような思いを込めれば、世界平和の願いが叶う...!というメッセージが込められているのですね。

 「福島の子どもたちとともに・世田谷の会」の福代表も聞きに来てくれました。8月に行われる、原発の放射能汚染で外で遊ばない福島の子どもたちを支援する活動の「ふくしまっ子リフレッシュin世田谷」で、「おはなしたまごの会」も何かお役に立てたらいいなと思っています。

 さて、「おはなし会」は、「猿の生き肝」から始まりました。お猿さんの賢さと、カメさんの鷹揚さのコントラストがとても楽しいお話しでした。

 もの知り博士」は、本人は意図してないのにトントン拍子にことが進んで、なんとも羨ましいおはなしでした。

  「きつねの小判」は、よくばり爺さんをきつねがどう騙すのか、とてもテンポよく語ってくれました。

  「くもの糸」は、言わずと知れた芥川龍之介の名作。お釈迦様、蓮池、地獄にかかる1本の蜘蛛の糸、見事に表現されていました。

  後半の「ふしぎなオルガン」は、オルガン作りの若い日の過ち、悲しくも美しい物語でした。

  「えんまさまの失敗」は、軽業師、神主、医者の、でこぼこトリオの大活躍! 最強な3人組に脱帽しました。

  「アリョーヌシカとイワーヌシカ」は、暑い暑~い今の季節にぴったりで、姉弟の運命は...? ハラハラドキドキしました。

 すっかりお話しの世界に浸って幸せなひと時でした。

暑い中、いらしてくださった方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。

どうも有難うございました。

      ☆プログラム☆

         猿の生き肝 -日本の昔話-                       

               「日本昔話百選」 稲田浩二・和子編著 三省堂

         もの知り博士 -グリムの昔話-                  

               「語るためのグリム童話 5」 小澤俊夫監訳 小峰書店

         きつねの小判 -日本の昔話-                        

               「はなさかじい 日本の昔話1」 おざわとしお再話 赤羽末吉画 福音館書店 

         くもの糸 -創作-

               「くもの糸・杜子春(芥川龍之介短編 上)(オンデマンド版」

                                           芥川龍之介著 講談社

- 休憩 -

        ふしぎなオルガン -創作-

               「ふしぎなオルガン」 レアンダー作 国松孝二訳 岩波少年文庫

      えんまさまの失敗 -日本の昔話-      

               「はなさかじい」-日本の昔話①- おざわとしお再話 赤羽末吉絵 

                                                         福音館書店

         アリョーヌシカとイワーヌシカ -ロシアの昔話-         

                「まほうの馬」  A・トルストイ M・ブラートフ文  高杉一郎訳 岩波書店

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