中央図書館大人のためのおはなし会 第59回 2025年4月
- mslib2014
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更新日:2 日前
2025年4月18日(金)は、世田谷区立中央図書館の「大人のためのおはなし会」でした。
当日は春らしい爽やかなお天気で5名の方の参加がありました。
今回のテーマは「家族」です。五つのおはなしを聞いていただきました。
「幸せ家族」:正直な百姓とおとなしくて亭主孝行な女房の話です。馬を売りに出かけていった百姓が、次々と出会ったものと取り換えます。最後には何と「おまんじゅう」と取り換えて家に帰ります。地主は、おまんじゅうを女房が喜ぶはずなどないと思って百姓と賭けをしますが、女房は「おまんじゅうが食べたかった、よかった!」と大喜びして亭主を迎えます。面白い展開に皆笑いながら聞いていましたが、幸せの秘訣を教えて貰ったような気がするおはなしでした。
「願いの指輪」:ある日、夫婦はどんな願いでも叶えてくれる「願いの指輪」を手に入れます。けれど願い事ができるのはたった一つだけ。そして夫婦が「願いの指輪」と思っている指輪は悪者にすり替えられていた普通の指輪でした。けれど夫婦は「願いの指輪」と信じて一生懸命に働きます。そうしているうちにいつの間にか人生の本当に欲しいものはすべて貰っていたのです。この指輪は持っているだけで、願いが叶う指輪だったのです。人生における本当の幸せとは何か・・・を考えさせられるおはなしで、聞いた後に不思議な感動に包まれました。
「ふたりのあさごはん」:指人形のかわいい猫の「みけや」とお椀が登場して、「けんいち」と「みけや」の楽しい一週間の朝ごはんが始まりました。軽快なテンポと繰り返しの楽しさに引き込まれて皆にこにこしながら聞きました。日曜日に二人してお魚をおなかいっぱい食べて嬉しそう!
「だれがいちばん兄さんか」:なかよしのハトとウサギとサルとゾウが、兄弟になってだれがいちばん兄さんかを決め、いっそう仲良く暮らすという、気持ちの良いかわいいお話でした。一本の木の成長から4匹の動物の年齢を推しはかるのは、なかなか難しいけれど「いちばん兄さんはだれでしょう?」と問いかけて、一緒に考えていく楽しさもありました。
「いっすんぼうし」:なじみ深いおはなしですが、物語の展開が魅力的で新鮮に感じます。一寸法師が産まれた時には、「おばあさんのお腹がいたくなって親指ほどの子が産れました」と聞いて、思わず笑い声が聞こえたり、「たんぽぽよこちょうつくしののはら」や「飛んでいたハエをぶすりとさしてみせる」など、映像が鮮やかに目に浮かんで、いつの間にか物語に引き込まれていくのを感じました。
テーマ:家族
☆プログラム☆
幸せ夫婦 -日本の昔話-
「千葉わらい(子どもに贈る昔ばなし5)」 小澤俊夫監修
南総昔ばなし大学再話コース再話 小澤昔ばなし研究所
願いの指輪 -創作(ルアンダー作・マーサー・ハロウェイ再話)-
「話はめぐる」ナショナル・ストリーテリング保存育成協会編
佐藤涼子訳 リブリオ出版
ふたりのあさごはん -創作-
「おはなしのろうそく16」にしゆうこ作 東京子ども図書館
だれがいちばん兄さんか -モンゴルの昔話-
「子どもに語るモンゴルの昔話」蓮見治雄訳・再話
平田美恵子再話 こぐま社
いっすんぼうし -日本の昔話-
同名絵本 いしいももこぶん あきのふくえ 福音館書店
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