等々力小学校2年生おはなし会 2018年11月
2018年11月29日(木) 30日(金)は、「世田谷区立等々力小学校出張おはなし会」でした。
いつもおはなし会をしている世田谷区立深沢図書館からのご依頼で、2年生4クラスを2日間に渡り1クラスずつ同じ40分プログラムで回りました。
どのクラスも始まる前に机を下げ椅子をきちんと並べ、私たちを待っていてくれました。大きな声で、「こんにちは、よろしくお願いします。」としっかりご挨拶してくれて嬉しかったです。
最初の手遊び「たまごをぽん」では、一つ目の生卵が難しかったようでしたが、目玉焼き、卵焼き、ゆで卵は、すぐ答えてくれました。五つめのたまごは「パンケーキ」「カステラ」「ホットケーキ!」と元気な答えがたくさん返ってきました。
詩「あいうえお」と「お口の体操」では呼吸の大切さを感じながら、はっきりと発音していました。「パラペレピリプルペレポロパラポロ」は呪文のような発音ですが、とても上手でした。
おはなし「やぎとライオン」は、南米トリニダード・トバゴの昔話。ライオンの家に雨やどりに入ったやぎに「食べられちゃうよ!」と声を上げて、おはなしの世界に入って聞いていました。繰り返す「やぎの歌」は、すっかり覚えくれて、一緒になって歌っていました。
パネルシアター「こぎつねこんこん」は、黄色い四角のフェルトを、ハサミで一つ一つ切りながらパネルに貼っていきます。途中から、子どもたちは「キツネだ」、と気がついて、「目は無いの?しっぽは?手足は無いの?」と次を想像して声を出してくれました。そして童謡「こぎつね こんこん」を皆で歌いながら、パネルに山や紅葉や雪を貼っていきます。「1時間目の音楽の時間に歌ったばかりだよ」と、元気な歌声を聞かせてくれたクラスもありました。
「ふたりのあさごはん」は、ネコの指人形とおわんを使って詩を語ります。「おかかごはんを食べました」の繰り返しに笑いながら、「またぁ〜、でもおかかごはん美味しいよね」、「お魚いっぱい食べたんだ〜」と反応して楽しんでいました。
♪手遊び歌「はらぺこおおかみ」は、右手がおおかみ、左手がぶたさんの家族。お父さんから順にはらぺこなおおかみに狙われますが さっと逃げてしまいます。小指のぶたの赤ちゃんでは、「危ない、食べられちゃうよ」と、声が出て逃げたられた時は嬉しそうでした。先生も子どもたちと一緒に両手を出して、手遊びを楽しんでくれました。
日本の昔話「かさじぞう」は、どのクラスも静かにしっかり聞いていて、おじいさんが編笠をお地蔵様に被せるところや、雪の中を遠くからお地蔵様がそりを引いてやってくるところは、ぐーっとおはなしに入りこみ聞いていました。
最後の「ドレスのおはなし」は、大きな1枚の紙に書かれたピンクのドレスが気に入って、毎日毎日着ていたらボロになり、次にブラウスを作り、またボロになるとボレロを作り、次は帽子になり…と、歌いながら紙を折りたたんで行く楽しいおはなし。次は何が出来るのか先生も子どもたちも興味しんしん。「♪どーしよー、どーしよー、こまったなぁ〜」と覚えて、一緒に歌ってくれました。最後に針刺しから、何も無くなってしまうとびっくりした様子で、「私はこのおはなしを作りました。おはなしはボロにならず、いつまでも皆さんの心に残ります。」と言うと、「なるほど〜」と、感嘆の声が聞こえました。
たくさんのプログラムでしたが、「楽しかった、面白かった」と、どのクラスもおはなし会を楽しんでくれて良かったです。
私たちもパワー溢れる子どもたちに、元気をもらった2日間でした。
☆プログラム☆
ご挨拶&図書館紹介
♪手遊び「たまごをぽーん」
詩「あいうえお」
「100かぞえたら さあ さがそ」 新井竹子著 遠藤てるよ絵 草炎社
お口の体操
おはなし「やぎとライオン」-トリニダード・トバコの昔話-
「子どもに聞かせる世界の民話」矢崎源九郎編 実業之日本社
パネルシアター&歌 「こぎつねこんこん」
ドイツ民謡/文部省唱歌 勝承夫作詞 フェルト原案 高田千鶴子作
詩&指人形「ふたりのあさごはん」
「おはなしのろうそく16」 にしゆうこ作 東京子ども図書館
♪手遊び歌「はらぺこおおかみ」
おはなし「かさじぞう」-日本の昔話-
同名絵本 瀬田貞二 再話 赤羽末吉絵 福音館書店
♪折り絵&歌「ドレスのおはなし」
藤田浩子作詞・作曲
ご挨拶