中央図書館大人のためのおはなし会 第9回 2016年8月
2016年8月19日(金)は、「世田谷区立中央図書館大人のためのおはなし会 第9回」でした。
空模様が安定しない日が続き、身も茹だるような蒸し暑い日でした。そんな中、H.P.をご覧になって、遠方からいらして下さった方々もおられ、予備椅子を出すほどの嬉しい状態になりました。勉強中の私たちですが、本当に励まされ精進していこうという思いを新たにしました。
今回のマイヤース先生のお話は、今開催中のオリンピックに関してでした。「リオデジャネイロ・オリンピックは第何回でしょうか?」から始まりました。
1936年のオリンピックはナチス政権下で行われ、聖火リレーはこの時ヒトラーによって初めておこなわれました。
1940年に予定されていた日本でのオリンピックは、戦争のため返上となり、1940・1944年は開催されませんでした。そして、1980年のモスクワ・オリンピックはソ連のアフガニスタン侵攻で50近くの国が参加を拒否、次の1984年のロサンジェルスでもボイコットが起こる等、スポーツの祭典が、戦争や内戦が原因で翻弄されてきました。(答え:31回)
今回はテロの脅威もある中での開催となり、また戦火を逃れ難民となった人たちが、難民選手団として出場しています。先生のお話を聞きながら、平和でなければいけない、の想いを強くしました。
今日のテーマに沿って、ほのぼの涼しい「雨んぶちおばけ」、身に置き換えてゾクッとする「うばすて山」、素直な心だけが姫を悪魔ののろいから解き放つ「黒いお姫さま」等々、さまざまな国のお話を聞いていただきました。
暑い時間での散会でしたが、「本当に涼しくなりましたよ」と声を掛けて頂きました。
☆プログラム☆
特集:暑い季節に涼しくなるおはなし
雨んぶちおばけ -日本の昔話-
「日本のおばけ話」 川崎大治作 赤羽末吉画 童心社(フォア文庫愛蔵版)
指輪 -スペインの昔話-
「おはなしのろうそく27」 松岡享子編・訳 東京子ども図書館
うばすて山 -日本の昔話-
「日本の昔話2 -したきりすずめ-」 おざわとしお再話 赤羽末吉画 福音館書店
黒いお姫さま -ドイツの昔話-
「黒いお姫さま」 ヴィルヘルム・ブッシュ採話 上田真而子編・訳 佐々木マキ絵 福音館書店
- 休憩 -
歌う骨 -グリムの昔話-
「グリム童話集1」 矢崎源九郎訳 偕成社(文庫)
おばけ車 -日本の昔話-
「日本のおばけ話」(民話と伝説呪いの巻物1)神戸淳吉編著 須田寿画 偕成社
ドナウ川の水の精 -オーストリアの昔話-
「世界の恐ろしい話」(民話と伝説呪いの巻物12) 植田敏郎編著 池田龍雄画 偕成社
次回は2016年10月21日(金)の予定です。