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大人のためのおはなし会 第43回 2024年1月

 2024年1月19日(金)は、玉川ボランティアビューローでの「大人のためのおはなし会 第43回」でした。

 今年初めてのおはなし会に8名のお客様が来てくださいました。

 初めに代表のマイヤース景子から、能登半島地震にお見舞いを申し上げ、いずれ子どもたちに絵本を届けるなど支援が出来ればと挨拶がありました。また、甲州市塩山の道祖神祭りを訪ね、伝承が続いていることに感動し、私たちのおはなしの会も伝承を受け継いでいることを確信したとの話しでした。

 おはなしの最初は、「りんの歌」。山寺で和尚さんから学問を学ぶ武士・花屋・魚屋の娘3人が、留守番をしていて、和尚さんの大事な「りん」を割ってしまいます。和尚さんから「りん」のつく歌を詠んだら許そうと言われ、3人が詠んだ歌は? 三者三様、それぞれの家業を現した歌を詠み、思わず笑ってしまう楽しいおはなしでした。

 創作「だめといわれてひっこむな」は、糸紡ぎするおばあさんと子ネズミのやり取りがほほえましく、何度も質問に来て、最後に犬の敷物を手に入れる子ねずみに思わず拍手してしまうおはなし。子ねずみの可愛らしさと、願いの物を得られて、子ねずみが喜んで歌う歌を、語り手のきれいな声で届けてくれ、元気をもらいました。

 正月にふさわしい「夢見小僧」は、初夢を話さなかったばかりに、箱に入れられ川に流される灰坊のおはなし。河童にもらった死針、生針でお嬢さんを二人生き返らせて・・・。灰坊が二人のどちらをお嫁さんに選んだか? 『いい夢は人に話すな』、『悪い夢は人に話すと流れる』とか。

 「とめ吉のとまらぬしゃっくり」は、奇想天外な面白い話。東風が吹くと「しゃく」、西風が吹くと「ひゃく」と変わるとめ吉のしゃっくりは、いい場面にちょうどいい風が吹き、しゃっくりが変わると、いい具合に事が運び幸せになるはなし。笑いっぱなしでした。

 最後は、ロシアの昔話「マロースじいさん」。継母にいじめられる継子は幸せに、継母とその娘は報いを受けます。寒いロシアの雪の森の様子や、パイやクレープなどがどんな時に食べられるものかなど壮大なイメージが湧いてきました。


☆プログラム☆

 

りんの歌 -日本の昔話-

「はなさかじい(日本の昔話1)」

 おざわとしお再話 赤羽 末吉画 福音館書店

 

だめといわれてひっこむな -創作-

「おはなしのろうそく9 」

 アルフ・プロイセン作 瀬田貞二訳 東京子ども図書館

 

夢見小僧 -日本の昔話- 

「子どもに語る日本の昔話 1」

 稲田和子・筒井悦子著 こぐま社

                                             

    - 休憩 -

 

♪手玉歌「一で糸屋のおまきさん」

 

とめ吉のとまらぬしゃくり -創作-

「くしゃみくしゃみ天のめぐみ」

 松岡享子作 寺島龍一絵 福音館書店

 

マロースじいさん -ロシアの昔話- 

「ロシアのむかし話」

 松谷さやか・金光せつ編訳 偕成社


次回の「大人のためのおはなし会」は、2024年5月17日(金)予定です。

3月15日(金)は、「大人のためのおはなし会」ではなく

「ストーリーテリング講座」を開催予定です。

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